KAFTIのblogです。
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京都展示会で知り合った MH さん。
お知り合いが、震災の被害にあった動物を保護する活動をしているとかで、 ご自宅でチャリティーパーティーを、年に数回開いているとのこと。 この夏、その場でティナラク織の製品も売ってみようかしら… とご提案くださった。 ありがたい…!! その際、私は京都まで足を運ぶことがムリなので、私の活動の始まり & ティナラク織のことなど文章に、と書いたものが以下になります。 +++ ティナラク織の会 「カフティ」 の製品について ティナラク織の会 「カフティ」 主宰 森田奈美 日本でも沖縄や奄美などで 『芭蕉布』 が織られている。 日本では国宝級。 では、フィリピンの芭蕉布である 『ティナラク織』 は…? 私がミンダナオ島南部の山奥に暮らす、ティボリ民族に出会ったのは1995年夏。 それから17年のお付き合いになる。 まったく織物のことは詳しくなかったのが、現地滞在中、3ヶ月もかかる織物の 全工程を見せてもらううちに、 「すごい手仕事だ…!」 と感激。 技術の素晴らしさだけでなく、民族の誇りにもなっていること、何百年も昔からの伝統のまま 今も作り続けていることに、とてもとても感動した。 と同時に、この織物が、セブやマニラのお土産物屋の中間業者たちに 「はした金」 で買い叩かれている現状を目撃。 「3ヵ月かけて作り上げたものが、材料費におまけしたくらいにしかならない??」 と、大ショックを受けた。 大変な仕事を成し遂げても報われない…。 報われないことほど悲しいことはないし、ましてや収入がなくては 今日食べる物もない貧困地域だ。 はした金でも、その少ない現金欲しさに、しょうがなく織物を売るしかない現状。 それを見ている子どもたち若者たちは、大変な技術を習得しても意味がない、と 伝統をつがなくなってきている。 なんとかしたい。 何かできることはないか? よそ者である私ができる唯一のことは 「よそへ持って行くこと」。 ちょうどその頃から 『フェアトレード』 という活動が、日本でも少しずつ聞かれ るようになったのもあり、私も 「生産者にも、消費者にも、関わるみんながフェアと感じるトレード (貿易) 」を、 と考え、一歩踏み出した。 始めのうちは織手さんたちも、過去に良い経験をしたことがなかったから、私がいくら 「良いものを作ったら良い値段で買う」 と言っても、なかなか信じられないようだった。 そして今では、年に必ず2~3回来ては現金で購入する私に、知らない織手さんからも 「買って欲しい」 と、滞在中に織物が届くようになる。 中間業者は、買い叩くだけじゃなく、その場で現金を渡さない人も多く、私のよ うにその場で現金をくれる人はめったにいない、ということなのだ。 始めのうちは活動に賛同してくれる人からお金を借りて、少しずつ持ち帰り、 友人知人たちに売っていた。 だんだんバザーやイベントなどに出れるようになり、いろんな方々のアドバイスや アイディアで製品も増えていき、今のような形になっていった。 年に7回前後の展示販売会と、小さな小物のみを携えていくイベント出店を約20回、 そしていくつかの理解あるお店などでの常設販売… まだまだ借金を抱える 厳しい財政ながら、織物の素晴らしさを分かってくれるリピーターの方々が、 買い支えてくれるのが、何よりもありがたく励まされている。 フィリピンに残る最古の織物と言われるティナラク織。 ひとりの人が全工程を手がける織物は、世界でも本当に残っていなく珍しい。 なんとか少しでも、織手さんたちが長く良い仕事をし続けられる環境を支えたい。 1日一食あるかないかの厳しい暮らしが、毎日ご飯が食べられるようになった、 ということからも、この織物をもっと広げたい、と思わされる日々だ。 布であるのに光沢がある不思議な風合いの織物。 天然素材100%の気持ちよさ。 ぜひお手元にひとつ、生活空間にひとつ、と 毎日触れて愛でてもらうことで、アジアの隣人であるフィリピンのティボリ民族 の文化を感じてつながってもらえたら… と思っている。 私の一歩、あなたの一歩。 フェアトレードの製品を選ぶことは、買い叩きを支持しない、搾取を良しとしないための 表現のひとつだから。 PR |
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