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今回、植林の現地パートナーNGO であるPFP を訪問した際、何人かの大口ご寄付を
くださった方、また植林基金を広げてくださってる方などへ、PFP が感謝状を作りました。
ご報告も兼ねて、私のあいさつ文とその感謝状 (もとは英語) をここに
載せたいと思います。



ご支援くださったみなさま

いつも物心両面でのご支援・サポート、本当にありがとうございます。
今回、アグロフォレストリー・プロジェクトを、現地で直接村人と行なっている
NGO の PFP より感謝状が届きましたので、お送りさせていただきます。
英語の苦手な方もいらっしゃるかと思い、簡単な訳ですが別紙に書かせていただきました。
もし気になる点やご質問等ありましたら、お知らせいただければ幸いです。

今回の訪比中、タラヒック村を訪問しモニターをする中で、理想と現実を埋める努力は、
毎日の積み重ねであることを実感してきました。
PFP としても、少ないスタッフの中で、また予算も非常に限られている中で、
担当者はジョナサンのみ (農業学部出身)。
しかし植林は、木を植えれば終わり、というものではなく、森・自然との共存、
そしてこの貨幣経済の社会を、村全体として生き抜いていくために、
村人を育てることも非常に重要なプロジェクトの目的です。
いままで先住民の培ってきた豊かな智恵と、新しく発見され続けている
自然有機農業の融合で、このプロジェクトを他の村々にも広げていけるような
取り組みにしていきたいと考えています。
今後は村落開発者などの担当者もつけられるよういっそうの努力をし、
村人がこの機会を生かして今後を生き抜いていけるために、より充実した
プロジェクトになるよう、工夫と話し合いを重ねていきます。

私たち 『よそ者(そこで一生を終えない、という意味で)』 ができることを、
今後も少しずつでも広げ、継続していくことが、大きな目で見たときに、
地球に暮らす一員として自分たちに返ってくるのだと信じています。
私たちは 『日本』 という国に普通に暮らしているだけで、知らないうちに強者となり、
他国から収奪してしまう危険があります。
生まれる国が違っても、すべての人が 『安心して暮らせる』 という
当たり前の状況が来るよう、心から望みます。
地球的な視野と、目の前の日々の小さな活動の、両方があっての成り立ちです。
みなさんのあたたかいお気持ち・お志を現地に伝えながら、これからも私に
出来ることを模索し、継続し続けます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

ティナラク織の会 「カフティ」
森田奈美
2008年4月14日

追伸
できるだけ新しい紙を使わないため、この文章には裏紙を使用させていただきました。
ご協力、本当にありがとうございます。



感謝状

アッパー・タラヒック村 アグロフォレストリー・プロジェクト
2008年4月1日

○○○○様

親愛なる友人のみなさまへ

これは、ティボリ民族のアッパー・タラヒック村と、そこで行なわれている
アグロフォレストリー・プロジェクトに、あたたかい支援をくださった
あなたへの感謝を伝えるものです。
あなたからいただいたご寄付はすべて、政策提言 (環境教育) と
プロジェクトのために使われます。

心を込めて
ティボリ民族のアッパー・タラヒック村とPFP (先住民のパートナーNGO ) より

〈 PFP 団体紹介〉
● あなたのパートナーとして…
先住民のパートナー ( PFP ) は、35年以上も先住民のために働いてきた
創設者の努力によって設立されました。
1995年7月24日に、公正取引委員会 ( SEC ) に認定を受けた民間の非営利団体です。

● 団体としてのビジョン
先住民の村々が、自治を確立し、自立し、持続可能な生活を確立するために、
強く深く働きかける。

● 団体としてのミッション
先住民のパートナー ( PFP ) は、貧困層の中の最貧困者である先住民族が
生き抜くために、広範に、また集中した持続可能的なプログラムを通して
民族の生活を支え、文化や村の必要に応じて発展のために働く。

● 団体の目的
1. 先住民族の村々をエンパワーする (力づける)
2. 公正・公平な資源の有効活用
3. 生活向上
4. 持続可能な環境

● 主要プログラム
1. 村内の連携能力プログラム (自治機能、自立、持続可能性)
2. 社会的文化的なプログラム (健康衛生、教育、文化と精神性の発展)
3. 自然環境とともに発展するプログラム (環境に配慮した収入向上・発展)

● 支えている民族グループ
1. ティボリ民族
2. マノボ民族
3. ビラアン民族
4. カラガン民族
5. テドゥライ民族
6. ウボ民族
7. マギンダナオ民族 (イスラム系先住民)

● 先住民 ( First Peoples =初めの人々) とは誰のこと?
普通は先住民 ( Indigenous Peoples =土着の人々)、または部族 ( Tribe )
と呼ばれる、もともとのその土地の守り手として、森や草原地、荒地などで
厳しい暮らしをしている人々を、現在は先住民 ( First Peoples =初めの人々)
と呼んでいます。
そのほとんどが、狩猟・採集で生活を営んでおり、また農業従事者や牧者もいます。
何世紀にも渡って、彼らは壊れやすい熱帯雨林や荒地、また広葉樹林などとともに
暮らしてきました… それらは絶滅危惧種の森林や動物たちの生息地です…
地球環境にとって、また将来の世代の幸福のためにもとても大切なところです。
彼らはかつてその土地・地域で自由に暮らしていましたが、近年、彼らの土地や文化、
環境は、他者から容赦ない襲撃にあっています。
存在そのものすら危険な状況です。

● 詳細は以下にお問い合わせください
財団法人 先住民のパートナー ( PFP )
フィリピン国 南コタバト州 スララ町
電話:083-238-3433
Email: pfp(at)37.com 〔 (at) を @ に変えてくださいませ〕

〔村人たちの写真〕
村人たちは力をあわせて、自然回復のために、そして自分たちの食料と
収入のために耕し、植林し、多種多様な木々を育てています。
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