KAFTIのblogです。
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今回は軽く笑っちゃった話を。
アントニアさんが女性村長となり、議員のときとは比べ物にならないほどの 権限等が与えられ、そのひとつが村を走り回るためのバイクの支給 (ドライバー付き)でした。 で、そのドライバーさんに初めて会ったとき、挨拶して名前を聞いたら、 「名前はビンボー」 このときの私の爆笑、わかります? 本当に笑い転げました。 それ、私の方がぴったりの名前じゃん! そして、ベルナデスの夫が、担保に入れていたバイクをなんとか取り戻し、 調子が悪いから修理屋に持っていく、という話のときに、その修理屋の人の名前も 「ビンボーだよ」 いやぁ、こんなにあちこちにありふれた名前だったのに、 今まで出会わなかったのはなぜ?? ビンボーづいてる旅でした。 話し変わって、アントニア村長ですが、もう仕事やる気マンマンで、早寝早起きの 彼女は、5時前には起きて、6時には役場の周辺を掃除している… という仕事ぶり。 道路もひどい、小川の橋もない、電気もない、水道もない、市場も欲しい… という山積みの課題をどんどん取り上げ、住民の暮らしを良くしたい、という 意欲にあふれていて、嬉しい限りでした。 公共事業に賄賂はつきもの(!)ですが、そういう話がそっと持ちかけられるたびに、 「私が欲しいのはお金じゃなくて、質の良い公共事業だ」 と突っぱねている、ということです(と、本人が言うので、ちょっと かっこ良過ぎるとは思うけど、まぁ、悪いことはできない人なので、私は 話半分くらいで信じてる…) お祝い金をくださったMS さん、AY さん、本当にありがとうございました。 大喜びで、みんなでお祝い食事会に行きました。 PR
たかだかマニラから4時間の距離ですが、それでも飛行機という、いまだに
自分の感覚ではあの重さが飛ぶ、ということが信じられないものに乗るのもあって、 無事に帰ってこられると、毎回ホッとします。 そして暑い半そでの日々のあと、帰国後すぐに雪降るかなりの寒さを体感。 ビリビリする寒さを感じることさえ『ありがたい』… 生きている、ってステキです。 私の生活はかなりエコ(というか、ビンボ~…)で、部屋には こたつしか暖房器具がない。 冷房もキライだから、フィリピンでも冷房のあるホテルでさえ冷房をつけない。 一度快適な生活をしてしまうと、厳しい状況に耐えられなくなるのでは… という私の危惧は当たっていて、実は今回の村の滞在はかなりしんどかった。 眠ることは重要、と最近意識し始めて、今まで人のお下がりの布団(!)を 使っていたのだけど(それも10年以上… ひえ~、自分ながら ちょっと恐ろしいオンボロさであった…)実は昨年11月に新調したのでした。 あー、新品布団の気持ちよさ… 部屋が寒くても、ぬくぬくの喜び… 現地の暮らしは、布団どころか、すべてのことに 『こだわり』 など持てない レベルの、日本からしたら最低限以下の生活だ。 さすがに竹ベットにじかに寝る、ということはしていなかったのだけど、 敷き布団には、うすい食器洗いのスポンジのようなもの1枚で、かけ布団も シーツのようなものを重ねるだけでは、標高千メートルの山では寒くて眠れない… 日本と違って、バンブーハウスは風がビュービュー通る通気性のよさ…。 (しかも干しておいてくれなかったために湿気ていて、かなりの間 洗っていなかったようで虫までいた… とほほ) 今回の滞在は、忙しいのに眠れず、本当につらかった… 帰国後初の睡眠は15時間ストレート! 一回も目が覚めずに寝続けてしまった… 日本の生活と両極にある現地の生活… どちらにも適応できる柔軟で健康な身体を持たなくては。 運動がキライで、ナマケモノの私。 しかし、体力の衰えをひしひしと感じる旅だったので、今年の目標は体力向上。 毎回40キロ~50キロの荷物を担いで往復するのだから、それをやりつづける 体力・筋力はせめて保持しよう。 日々の中で、ちょこちょこ運動を意識しようと決意新たに。 帰りの荷物も50キロ近くあったけど(今回、フィリピン航空はマイルが たまっていたのもあって、ランクが上がったので、この1年は30キロまで チェックインできることになったのだ! よし!)製品全部は持って帰れず… 自分の服もほとんど置いてきたんだけどね… ま、織物ができてなかったので、また3月行くことになり、とにかく次回も がんばって担いでくるぞ。
大変ご無沙汰してしまいました。
私も無事こちらで、ばたばたしつつも元気です。 ベルナデスも、私が到着したときには危機を脱していて、今は昔ながらの民間療法(こちらで トラディッショナル・ドクターといわれている、ハンドパワーがある人… また詳しくはいずれ…) で、薬草とともに、なんとか少しずつ良くなってきているようです。 本当に心配だったので、持ち直して良かったです。 いいことのもうひとつは、いつも私が村で滞在する際に泊まっているおうちの アントニアさんが、今まで村議員だったのが、昨年の10月末の選挙で村長に立候補、 当選したことです! 初女性村長! 簡易水道事業や小型水力発電のプロジェクトなど、住民が必要なものを 住民のまとめ役としてやってきた今までの実績で、住民の信頼を得られたんだと思います。 フィリピンはお金ばらまき選挙が当たり前なので、本当にどうなることかと心配でした。 今まで、ある一族がず~っと握っていた名誉職(つまり、なんの発展もない) になっていた地位、今後はぜひ彼女によって違うものに変えていってほしい、 と強く思うところです。 さて、危惧していたティナラク織物は、やっぱりまったくできあがってなかった… とほほ。 またすぐ3月ごろに来なくてはなりません。 あー、今年はチャンス到来かもしれないので、なんとかいい形で今後に結び付けたい… 取り急ぎ、現地からの近況報告でした。 (何回かネットカフェなどでトライしたのですが、なぜかアップできず… 今頃になりました) 日本は寒いようですね。 どうぞお元気で、日々を豊かに過ごされますよう!
またもや、全然ブログを書けないまま、あっという間に出発…
今回はフィリピン航空のマイルがたまったので、こんな時期に行ける事に なりました。 12月は高いのです。 クリスマスに命懸けてるお国柄… いつも日程は、かなり前に(前の訪問が終わるとすぐくらい)には大体決めて、 チケットを押さえるようにしているのですが、今回ほど現地で病人発生という 激動の中、ちょうどいい日程で押さえてあったチケットはありません。 さて、病気のベルナデスはどうなっているのか…? たくさんの方からのお見舞金をいただきました。 すべてのお金に関するご報告は、帰国後にさせていただきます。 そして植林基金ですが、現在433,744円集まっています。 やっと目標の十分の一を超えました。 おひとりおひとりが差し出してくださった、大切な基金。 ちゃんと大切に使うように話し合いを重ねます。 また現地の進展情報もできるだけアップしたいです。 そして、現地でネットカフェに行けるチャンスは何回あるかわかりませんが、 できるだけ書けたら、と思います。 帰国は2月2日。 とにかく現地の状況を確認して、みんなでいい年越しにしたい。 それでは、行ってきま~す。
前々回、つらかった日々を少しグチりましたが…
ちゃんと浮上することがいろいろ起き、単純な私はまた、 人生捨てたもんじゃないなぁ… なんて、喜んでいます。 まず、新聞記事のおかげで、何人かの方から植林へのカンパの お申し出をいただきました。 あー、嬉しい。 そして、織物を購入してくださる方も現れました。 わ~い、やった~。 また、友人のご紹介で出会った方 NU さんが、なんと銀座の古典美術老舗に ご紹介くださり、ティナラク織の帯を試作することが決まりました! すごい~~~~! いやぁ、見てくれる人に出会えると、ちゃんと評価してもらえる… こんな当たり前のこと、でもやっとやっと出会ったのです… ありがたい。 何百年と続いてきた歴史 民族の誇り すばらしい技術と伝統 自然と共に生きている象徴 ちゃんと良いお値段で評価してもらえることも、今の 『貨幣経済』 では 重要なことです。 ごはんを食べられなかったら、伝統どころじゃない、ですもんね。 天然染めですし、繊維の織物なので、色落ちや汗との関係、しわのことなど いろいろチェックしてから、帯を作ります。 来年は、銀座デビュー! ひゃっほ~! また、具体的に詳細決まりましたら、ここに書かせていただきます。 人とのつながりで、広がりと発展があり、ここまでやってこれました。 とにかく、今まで同様に、誠実に地道にやっていこう、 って、しみじみここに誓いつつ…
ここでお知らせを書く前に、もう、4人の方々から新聞を見て、書き込みを
いただきました。 さすが全国紙! ありがとうございます~。 (おひとりの方、個人情報が書かれてましたので、念のため消去いたしました。 直接ご連絡させていただきます。 また、もしメールでお返事させていただけるようでしたら、今後、 このコメントにメールアドレス書いていただいても、その後消去いたします から、ご連絡してくださる方は、よろしくお願いいたします) 昨日、インタビューしてくださったMM 記者よりご連絡いただき、 今日の掲載であることと、カラーで載る、ということをお知らせいただきました (なのに、他の事でバタバタで、こちらに書けずに… 失礼!) とにかく、ベルナデスの入院費を捻出するため、今月は休み返上、 あちこち駆けずり回っているところです。 本当は、今まで駆け抜けたイベントの日々を癒して、のんびりしようと 思っていたけど… 人の命がかかっていたら、そうも言えず。 もうひとふんばり、か。 コメントに書いてくださった質問で、通信販売なんですが、基本的には ネット販売のようなことはしていません。 布が珍しいものであるので、質感や色合いなど、写真と全然違う、 といつも言われるのです。 また、私ひとりNGO であること(現地に言ってる間は対応ができないの)と、 製品に物語を付け加えるのも目的のひとつなので… 環境問題 日本との関係 作り出された貧困 先住民の置かれてる状況 フィリピンという国 アジアと日本 手作りの大切さ 伝統の継承 などなど、切り口がいっぱいあります。 そういうことも、このブログで書いていく予定なんですが… 日々に追われて、ごめんなさい。 のんびり、ちょっとずつ、書き綴っていく予定です。
逗子のあるブティックで、月曜と水曜に出店させてもらいました… が、
史上最低の売り上げを更新してしまいました… とほほ。 客層で、こんなにも売れない、見てさえももらえないものかと、 身を持って実感。 場所を選ぶのは重要ですね。 外の寒い場所で、風邪を引かなかっただけ良かった…(と、思うしかない) 本当につらい2日間でした。 この二年間は手当たりしだい、見てもらえそうな可能性があれば、 どこへでも行っていました。 でも来年からは、ちょっと選んで行かないと、私の消耗度が激しすぎて大変です (つらい出店の次の日は、一日寝込んで使いものになりません…) 今後は、あたたかい人たちの集まる場所に出たいです… 唯一良かったのは、出会いがあったこと。 その出会いから、次回の展示会場にご紹介していただける可能性が生まれました。 あー、ちゃんとつらいだけじゃない。 山あれば谷あり。
前々回のベルナデスさんのこと、彼女のことを知らない人にも現地状況として、
たまたま話したら、立て続けにおふたりより見舞金をいただくことになった。 す、すごい… 直接知らない人にまで、その温かいお気持ちを行動で表現してくださるなんて… はっきり言って、ここにはなるべく書かないけど、これだけ イベント出店を重ねていたら、本当にひどい目に沢山遭う。 どうして… って悲しい目にも沢山遭う。 で、どんどん元気がなくなって、心が擦り切れる。 でも、こんな風に、なにげなく話した会話の中で、温かい気持ちに触れると、 あー、人間はひとりじゃない あー、ちゃんといい人もいる って、本当に癒される。 私もその心根を見習わないと、って思って、しゃきっとする。 本当にありがとう。 命がお金で買える社会。 それを変えることにもがんばると同時に、買えるなら、 買えるだけ買わないと、 って思いつつ…
ギフトアースのカタログの中に、ティナラク織製品も、お仲間に
入れていただきました。 写真、プロの写真家さんが撮ったものは美しいですね~。 いつも、イベント出店のときに製品の写真を撮るくらいなので、 こんな風にステキに演出してもらって、製品たちも誇らしげに見えます(親バカ?) ココロをユサブル、というコンセプト。 とってもステキです。 たくさんの人がお買い物を通して、揺さぶられて欲しい、って思います。 私もこの秋は、イベント出店を重ねに重ね、揺さぶろうって話しかけたけど… なかなか揺さぶるまでには至らなかった… 相手に届く言葉、模索し続けます。 こんなプレゼント、クリスマスにもお年始にも、または、なんでもない日にも、 あなたの大切な人にいかがでしょう? カタログギフトの Gift Earth http://giftearth.net/
いろんなことが日々起こる。
思ってもみないことで、足元をすくわれたりする。 本当に厳しい現実に立ち向かってる人は沢山居る。 それを忘れずに、または思い出しながら、日々生きていきたい。 現地で私が居ない間、織手さんたちを訪ねたり、私の注文の進展状況を 確認してくれたりして、一緒に仕事をしているベルナデスさんが 病気になってしまった… かなりのがんばりやさんだから? 栄養状況が良くないから? 病院に行くための費用を捻出するために家財道具も質に入れ、今はもう お金がなくて、家で寝たきり、と連絡があった。 命とお金が直結する社会。 お金で助かるのはすばらしい ともいえるし、 お金がないと助からないのはヒドイ ともいえる…。 今、私に出来ること。 励ましを彼女に伝え続けること。 彼女のことを心配している人がここにもいるよって伝えること。 現地訪問をして、彼女に会ったことのある友人たちに、見舞金や お手紙などのお願いを出した。 何人かの方がそれに応えてくれたので、そのことも彼女に伝える。 あとは、現地の友人にも何かお願いするか… 今月はクリスマスがあるので、飛行機は満席… 日程変更は不可能だけど、前もって予約した26日のチケットで、私が 持って行ける物をできるだけ持って、現地に向かおうと思ってる。 遠くに居てできること。 遠くに居るからできること。 あきらめないこと。 |
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