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KAFTIのblogです。
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前に書いたフロリータさんとは別の、大きなバッグなど難しい縫製を担当している男性、
ピーポットさん。
彼はイロンゴ人(フィリピン・パナイ島に多く暮らすフィリピン人でこの地域ではマジョリティ)で、
親の代から縫製を営んできた、家庭内性手工業の主。
(残念ながら、子どもたちは技術の必要な、この大変な仕事をやる気がなく、
誰も引き継いでいない…)。

彼がいなくなったら、私の活動はどうなっちゃうの?
というくらい、町で一番の縫製の腕なのだが、前からよく風邪など引いたり、
あちこち痛いと体調が思わしくなかった。
それが今回、今までとは違うレベルで、かなり悪くなっていて、
体調も悪いし、頭もぼんやりして働かない、と言う…。

昨年10月に前金とともに頼んでおいた製品も、ひとつもできてない!!
製品の裏地や材料などもちゃんと思い出せず、間違ったものを作るのが怖いから
手をつけなかった(しかも、仕事もあまり出来る体調じゃなかった)、という…。

ガーンガーン!!

娘がメールできるのだから、事前に知らせてくれても良いのに…!
まったく状況を知らずに、製品を受け取れると思って来た私にとっては、とにかく大打撃。

毎回、いろんなことで、変更変更を余儀なくされ、なんとか必要最小限にして対応している
出張が続いているが、今回は今後までどうしよう、と考えさせられる、かなり最悪の状況。

とにかく製品作りは一度にひとつずつ、紙にすべて書いてわかるようにし、
ひとつが終わったら次… という形で、少しずつ進める。
今までとは仕事の能率も半分くらいか…。

製品の中で、バッグは主力のひとつ。
金額も大きいので、これなしでは活動の赤字は広がるばかり…
バッグが作れなくなったら、活動が続かない!
うむむむむ…

ティナラク織は、普通の生地とは違うから、この特徴を生かすことのできる
縫製担当者じゃないと、なかなか思うような製品はできあがらない。
しかし新たな縫製担当者を見つけなければ、私の活動は継続不可能。
織物をインテリアや何かの形で買い取ってくれるところが見つかれば…
と探してはいるが、それもなかなか難しい。
残念ながら、ティボリ民族の中には、このようなレベルで
大きな製品を作れる人は、今のところ皆無。
だとしたら、ほかの地域の話がわかる縫製担当を作るしかない。

あー、どうしたものか…。

いつもいつも
前にあった材料が、今回は見つからない → 悩む。
縫製担当者の体調が悪い → 悩む。
出来上がってきた製品が注文と違う → 悩む。
私の出張中に製品が出来上がらない → 悩む。

悩んでもしょうがないことばかりだけど、悩まずにはいられない毎日を、
へとへとになりつつ、やりくりしている日々です。
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